まだうまく話せない赤ちゃんと、手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションする育児法であるベビーサイン。
親子の絆がとても深まる、話し言葉の習得に好影響がある、育児がより楽しくなる、赤ちゃんの健康と安全の管理に役立つというようなたくさんのメリットがあります。
私は2007年、1年間のアメリカ滞在中にベビーサインを知り、帰国後日本ベビーサイン協会のベビーサイン講師育成プログラムを受け、両親が経営していた保育園でベビーサインを取り入れていました。詳しくは以下のリンクをお読みくださいね。
日本語も英語も話せるようになってほしい。バイリンガル育児を目指す場合、ベビーサインを使うメリットはあるのでしょうか?
両親が違う言語を家庭で話したら、赤ちゃんは理解できる?
私の家庭でもそうですが、夫が英語、私が日本語というように、両親が違う言語を話している場合。同じことを指していても、それが同じかどうか、赤ちゃんが理解するのは難しいですよね。
ベビーサイン使うことは、果たして良い効果があるのか?それとも、混乱してしまうのか?私がアメリカのベビーサインを学んだベビーサイン社のウェブサイトで、ベビーサインとバイリンガルについての記事を見つけました。以下のリンクから、その記事をお読みいただけます。
簡単に解説しますと、哺乳瓶でミルクを飲ませていると、このボトルに入っている白いものはMilkなんだ、と段々認識してきます。でも時々leche(ミルク)と言われる…。何でだろう?同じか?そうじゃないのか?1つの物を指しているのに違う言語を使うことで、状況が難しくなります。でも、同じサインを使って話しかけることで、ミルクのベビーサイン=哺乳瓶=leche=Milkと言うように、これはlecheともMilkとも言うんだ!と気づいていくのです。ベビーサインが共通語となり、理解を深めるのです。
確かに、私の双子の息子と娘も1歳の時点で、日本語も英語も理解していると感じることがよくありました。アメリカ人の義理母が「Thank you」と言ったら、横でありがとうのサインをしていたり、動物の名称も日本語でも英語で聞いても同じサインをしていました。サインを通じて、こちらの言っていることがちゃんと分かっているかどうか判断できるので本当に便利。まさに、バイリンガル家庭にこそ、ベビーサインは役立つのです。
赤ちゃんは本当にベビーサインができるようになるの?
私達は、双子が6カ月の頃からミルクのサインを見せ始め、数を増やしていきました。私は日本語、夫は英語で話しかけながら同じ言葉は同じサインを見せます。最初はなかなかサインをしませんでしたが、あせらなくて大丈夫です。赤ちゃんがサインを見て、気づいて、理解して、自らするようになる段階があるのです。たくさん見たものは覚えやすいと考え、1日3回する食事に関するサインを最初は重点的に見せました。そして、興味を持ちだした動物のサインというように増やしていきました。1歳を過ぎると、自らどんどんサインをし始めるようになりました。その様子は以下のリンクからお読みください。
1歳1カ月の時点で双子ができるようになったサインは44個。お父さん、お母さん、おばあちゃん、大好き、どこ?、痛い、座る、食べる、エプロン、歯みがき、電話、いただきます、ごちそうさま、おいしい、もっと、お水、ミルク、ありがとう、手伝って、ください(Please)、おやつ、りんご、みかん、いちご、バナナ、バイバイ、犬、あひる、トラ、牛、ねこ、鳥、魚、風船、電気、おしゃぶり、オムツ、うんち、靴下、とけい、車、星、おふろ、おやすみ
こんな風にサインができると、コミュニケーションがとても楽しいです。指差しして「あ~」と言えば、何となく分かるということも多かったり、意思疎通できている方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、ベビーサインで教えてくれると何を言いたいかはっきり分かるので、こちらもそれに合わせて答えることができ、コミュニケーションが成り立ちます。
例えば、娘は以前私が開いたパソコンに牛が載っている画像が一番に出てきたのを見たことがあるのですが、私がパソコンを開こうとすると、牛のサインをして待っているのです。ランダムに出てくる画像なので、それ以降出てきていないのですが。「牛さん、出てこないね」と言うと納得したように向こうに行きます。もし、娘が牛のサインを知らなかった場合、指を差して何か言ったとしても私もパソコンを触りたいのかな?と思うくらいで、何を伝えたいか分からないだろうなと思います。
息子も、ある日私のエプロンを見ていきなり馬のサインをしてきたので、一瞬えっ?と思いましたが、ラルフローレンのロゴ(馬に乗った人)を見て、馬だと気づいたことを教えてくれたのです。これも、指をさされても何を言いたかったか分からなかったと思います。
こういったように、絵本や何かについている模様、外出先で見たものなども教えてくれるし、まだ教えていないものは自分の知っているもので近いもののサイン(例えば狼の絵を見て、犬)をしています。
1歳半過ぎには120個以上のサインを使えるようになりました。もちろん、言葉も出てきましたが、まだまだはっきりしゃべってはいなかったので、ベビーサインはとても有効でした。それに、言葉では言えなくても、ベビーサインではすでに2~3つの言葉を組み合わせて話してくることもありました。「お父さん」「おふろ」、「もも」「おいしい」「もっと」などです。
実際にサインをしている動画をこちらにアップしたかったのですができないので、別のブログにアップしていますので、よろしかったらご覧ください。いつもこんな感じで出勤する夫を見送っています。この中では、「お父さん」「仕事」「大好き」「バイバイ(いってらっしゃい)」のサインをしています。双子がもうすぐ1歳4カ月の時の動画です。
食事の時にベビーサインをやってみよう
双子がここまでサインができるようになった理由は、母(私)だけでなく、父、家族もサインをしながら話しかけている、あやふやなサインも見逃さないようにして、そうかな?と思ったらしっかり反応する、毎日繰り返し、いろんな状況で何度もサインを見せている、からだと思われます。
やってみたい!と思われたら、食事の時に手を合わせて「いただきます」をするのと同じような感覚で、言葉がけと一緒にサインを見せてみましょう。「ごはん食べる?」と言いながら食べるのサインをし、「エプロンつけようか?」とエプロンのサイン、「お水飲む?」とお水のサイン、「おいしいね」とおいしいのサイン、「もっと食べる?」ともっとのサインをする。ほら、すでに5つのサインが出てきましたが、食事中によく使うフレーズだと思いませんか?これを英語で「Eat?」「Bib?」「Water?」「Yummy!」「More?」と言い換えてみるといいでしょう。文章ではなくても、語尾のニュアンスを変えるだけで構いません。もちろんサインを見せるのも忘れずに!どんな風にサインをするかは日本ベビーサイン協会から、書籍など出版されているのでチェックしてみてください。
ベビーサインは、バイリンガル環境のご家庭はもちろん、日本に住む日本語環境のご家庭にもおすすめです。あっという間に過ぎてしまう0,1歳の時期ですが、ぜひベビーサインを育児に取り入れてみて、日本語でも英語でもコミュニケーションを楽しんでくださいね。

